こんにちは。キッズジャパンです。
前回の記事「小学校受験を考える家庭必見!教育に強い“おすすめ私立小学校”ランキング」では、都内の有名ブランド校を中心に私立小学校をご紹介いたしました。
そこで今回は、小学校から高校共学校の中で、特色ある教育方針を持つ注目校にスポットを当てます。
中学受験を回避して安定した環境を確保したいご家庭や、大学進学を見据えて特色ある学びを求めるご家庭にとって、小中高一貫校は大きな魅力を持っています。内部進学の安心感に加え、各校が掲げる独自のカリキュラムや国際教育、探究型学習などは、子どもの可能性を広げる大きな要素となります。
今回はその中から、ブランド力だけにとらわれず“教育の個性と成果”に注目したおすすめ校をランキング形式でご紹介いたします。

■第5位:新渡戸文化学園(中野区)
|校風・理念
新渡戸文化の教育のシンボルは「Happiness Creator(しあわせをつくる人)」。子ども自身が学びを通じて自分と社会の幸せを創り出すことを重視しています。そして「すべての主語は子どもたち」というメッセージを掲げ、授業や学校生活のあらゆる場面で子ども自身が主体的に考え、行動することを教育の中心に据えています。
|教育の特色
小学校段階から「探究する姿勢」を重視し、身近な疑問をテーマにした活動や、体験的な学びを数多く取り入れています。中学以降では毎週水曜日を「クロスカリキュラム」と位置づけ、教科横断型の探究学習や企業・団体と連携したプロジェクト型学習(PBL)を展開。
こうした学びを通じて、子どもたちが自ら問いを立て、協働しながら答えを探し出す力を育みます。さらに国際交流や英語教育にも力を入れており、グローバル社会に対応できる人材を育てることを目指しています。
■第4位:宝仙学園(中野区)
|校風・理念
宝仙学園は大正時代に創立された歴史ある学校法人で、仏教精神を基盤に「慈悲の心」を教育の柱としてきました。小学校では「知育・徳育・体育のバランス」を重視し、思いやりや感謝の心を育てる人間教育に力を注いでいます。また「品格と知性を兼ね備えた人」を育成するという理念のもと、日々の学習だけでなく礼儀や生活習慣の指導にも力を入れています。
|教育の特色
小学校では教科担任制・習熟度別学習を導入し、基礎から応用まで段階的に学力を伸ばせる体制を整えています。さらに放課後学習プログラム「宝仙Nobiruba」では家庭学習を補完し、中学進学に備えた学びをサポート。6年生は1学期で小学校課程を修了し、2学期以降は中学進学対策に集中するユニークな仕組みもあります。
中学・高校(共学部 理数インター)では順天堂大学との系属校協定が結ばれ、医学・理数系進学を強力に後押しする環境が整っています。
■第3位:明星学園(三鷹市)
|校風・理念
「個性尊重・自主自立・自由平等」を建学の教育理念に掲げ、子どもを既存の型に嵌めずに伸ばす“新教育”の精神を受け継いでいます。学園では「自由」は好き勝手ではなく、他者の自由を同等に尊重する姿勢と表裏一体と捉え、子ども同士・子どもと教師の関係にも“対等性”を重んじる校風が貫かれています。井の頭の自然環境を生かし、感性と学びを結ぶ教育を100年以上積み重ねてきた点も特徴です。
|教育の特色
小学校では教科書にとらわれず、体験を重視した学びを展開。1〜3年生には週2時間の「総合」の時間があり、身近な自然や人との出会いから“見つけ・考え・表現する”力を養います。中学以降は国際交流や英語教育を強化し、高校では2年次から文理・芸術・体育・家政など6コース制と豊富な選択科目で進路に合わせた学びを設計。進路は国公私立大や芸術系など幅広く、現役合格の実績が公開されています。
■第2位:和光学園(世田谷区)
|校風・理念
和光学園は設立されて以来、「子どもが主人公」という理念を貫いています。子ども一人ひとりの個性や歩みに寄り添い、「その子らしさ」を大切に育てることが教育の基本姿勢です。教科の学びだけでなく、生活や体験活動を通じて知力・感情・身体の全人的な発達を目指すのが特徴で、自分で考え判断し、社会の中で生きる力を育てることを重視しています。
|教育の特色
小学校は、子どもから始まる学び=主体的・協働的な学びを中核に、生活や体験活動を通じて「自分で考え行動する力」を育てます。学級の自治や日々の話し合いも重視し、仲間と創る学校生活の中で表現力と協調性を養成。
中学では“なぜ・どうして”を起点に、教科横断の探究とレポート・発表等の意見表明を組み込んだ授業で、本質的理解と自律的な学びを深めます。点数至上ではなく、知力・感情・身体の全人的発達をめざす評価観が全体を貫いています。
■第1位:玉川学園(町田市)
|校風・理念
玉川学園は、建学の理念として「全人教育」を掲げています。これは「真・善・美・聖・健・富」という6つの価値を調和的に育む教育であり、知識の習得にとどまらず、人間としての豊かな成長を目指すものです。小学校から大学院までが同じ広大なキャンパスに集まる一貫教育体制の中で、自然に触れながら自立心・協調性・多様性を尊重する心を育てることを大切にしています。
|教育の特色
小学部では自然体験や芸術活動、国際交流などを積極的に取り入れ、子どもたちが自ら考え行動する力を育む体験型の学びを展開しています。広大なキャンパスでの農園活動や実技を通じて、机上の学習にとどまらない幅広い教育を実現しているのが特色です。中学・高校では国際バカロレア(IB)プログラムを導入し、探究的な学びを本格化。国内外の大学進学に対応できる実践的なカリキュラムが整っており、全人教育の理念を基盤に国際性と学問的探究心を両立させています。
■まとめ
今回取り上げた5校は、いずれも小学校から高校まで切れ目なくつながる教育体制を持ち、子供の成長を長期的に支える環境を整えています。内部進学による安心感に加え、それぞれが独自に打ち出す探究型学習や国際教育、芸術活動などが、子どもの個性を引き出す大きな強みとなっています。
「一貫校を選ぶこと=受験回避」ではありません。子どもの12年間をより良いものにするためにも検討すべき、将来設計の一歩なのです。
正しく選べば、子どもには学力面でも精神面でも豊かな成長チャンスがあたえられるでしょう。しかし誤れば、かえってトラブルの元になることも考えられます。学校選びの際には学びのスタイルだけではなく、教育理念や特色を理解した上で家庭の方針と照らし合わせることが欠かせません。
教育プラットフォームKIDSJAPANでは、AIを活用した診断や多様なレッスンプログラムを通じて、お子さまの特性に合わせた学びの選択をサポートしています。学校選びとあわせて、ぜひ将来を考える際の一助としてご活用ください。
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